中学受験は子どもにとって大きなチャレンジですが、親にとっても悩みの連続です。特に、「どこまでサポートするべきか」「どのタイミングで手を引くべきか」というバランスを取るのは、なかなか難しいところです。
今回は、私が実際に娘の中学受験をサポートしながら、試行錯誤してきた親のサポートのバランスについてお話しします。受験生を抱える親御さんにとって少しでも参考になれば幸いです。
中学受験の親のサポートは不可欠?過度な干渉には注意
親の役割:環境づくりとメンタルサポート
中学受験において、親が全く関与しないというのは現実的ではありません。特に、学習環境の整備や、受験に向けたスケジュール管理、メンタル面でのサポートなどは、親が担うべき重要な役割だと感じています。
私自身も、娘が中学受験を始めた当初、塾選びやスケジュール作成など、親のサポートが大きく関与する部分はたくさんありました。
手を出しすぎるリスク:子どもの自主性を損なわないために
しかし、親が過度に干渉しすぎると、子どもの自主性を育む機会を奪ってしまう可能性があります。中学受験は、あくまで子ども自身が挑戦し、乗り越えるものです。
親が手を貸しすぎると、子どもが「自分の受験」だという意識を持ちづらくなり、受験勉強に対する責任感やモチベーションが低下してしまうかもしれません。
親子での失敗談:教えることが原因で喧嘩に…
親が教えると感情的になりやすい
我が家でも、最初は親が積極的に娘に教えるというスタンスでスタートしました。特に、苦手な算数や理科に関しては、私が教えようとしたのですが、結果的に親子喧嘩が頻繁に起きてしまいました。
親子だからこそ、感情的になりやすく、冷静に教えることができないというのが難点です。娘も「母親だし甘えていい」という気持ちが働き、真剣に取り組む姿勢が崩れてしまう場面が多々ありました。
プロに任せる:塾の先生に質問するように
その経験を通じて、「親は教えるプロではない」と強く感じるようになりました。そこで、娘が授業内容を振り返っても分からない問題があれば、塾の先生に質問するように促すことにしました。これにより、親子間の摩擦も減り、娘もプロの先生に学ぶことで理解が進むようになりました。
親が手伝う部分:丸付けやスケジュール作成は親が担当
丸付けは親が担当、直しは子どもが自主的に
現在、私がサポートしているのは、丸付けやスケジュールの管理です。娘が解いた問題の丸付けは私が行いますが、間違えた問題の直しは自分の力でやらせるようにしています。
これにより、娘が自分で考えて問題に取り組む時間を確保し、必要なサポートだけを提供できるような仕組みを作りました。分からない部分については、最終的に塾の先生に質問するようにしています。
スケジュール作成とプリント準備も親がサポート
また、娘が1週間でどのような学習を進めるか、スケジュール作成も私が担当しています。塾のテキストや追加のプリントを印刷して、娘の学習計画に合った教材を用意することも親のサポートの一環です。
自主性を少しずつ育てる:親から子どもへシフト
現状は親主体、しかし最終目標は子どもの自立
現在はまだ受験勉強を始めたばかりなので、親のサポートが大きく関与していますが、最終的には子ども自身が主体的に学習できるようにシフトしていきたいと思っています。
初めは親が主導することが必要な時期もありますが、少しずつ娘が自分で計画を立て、進めていけるように、親の手を徐々に引くことを目指しています。
親が手を出さない方が良い部分:考える力を育てるために
応用問題はあえて見守る
もちろん、親が手を出さない方が良い部分もあります。特に応用問題や考える力が求められる問題は、あえて親が手を出さず、子どもが自分で考えさせる時間を持たせることが重要だと感じています。
娘が「なぜ解けないのか」「どこが間違っているのか」を自分で分析することで、問題解決能力や論理的思考力が育まれると考えています。ここで親が手を貸してしまうと、子どもが「考える機会」を失ってしまう可能性があります。
親がサポートしすぎるリスク:依存させない工夫
親任せにしないための工夫
親があまりにも手を出しすぎると、子どもが「親任せ」になってしまい、受験そのものが子ども自身の挑戦でなくなるリスクがあります。また、結果が悪かった時に、「親のせいで」と責任を親に転嫁してしまう可能性もあります。
そのため、親としては手を出すべきところと見守るところのバランスを取ることが大切だと感じています。
まとめ:中学受験における親のサポートのバランス
中学受験における親のサポートは重要ですが、手を出す範囲と手を引く範囲を慎重に考える必要があります。最初は親が管理する部分が多くても、最終的には子どもが自分で考え、解決できる力をつけることが目標です。
私自身もまだ試行錯誤中ですが、娘が自立して学習を進められるよう、少しずつサポートのバランスを調整しながら進めています。親御さんたちも、ぜひご家庭でのバランスを見つけながらサポートを続けていただければと思います。
コメント