「今はテスト範囲のことだけをやりたい!」
中学受験を目指して日々努力する娘が、組み分けテストに向けて集中モードに入っています。
でも母である私は、どうしても“それだけ”ではダメな気がしてしまうのです。
組み分けテストへの集中力は素晴らしい、でも…
組み分けテストが近づくにつれ、娘は明確にこう言うようになりました。
「今はここをやってる暇はない。テスト範囲以外はやりたくない。」
一見、受験生らしいストイックな姿勢。だけど、私はちょっと引っかかってしまいました。
なぜなら──
目標は「組み分けテストで高得点を取ること」ではなく、「志望校に合格すること」だから。
忘却曲線が教えてくれたこと
人間は、学んだことをあっという間に忘れてしまう生き物です。
これは「エビングハウスの忘却曲線」でも明らかにされていて、
- 1日後には約70%を忘れる
- 1週間後には約75%を忘れる
というデータもあります。
だからこそ、今習っていない単元も、定期的に復習しなければ記憶には残らない。
私はそれを娘に伝えたくて、こう話しました。
「今やってない単元も、少しずつでもやらないと忘れちゃうよ。
ママは“テストで点を取ること”より、“合格する力をつけること”が大事だと思うの。」
娘の答え:「分かるけど、今はテストのために勉強したい」
私の思いを聞いて、娘は静かにこう答えました。
「ママの言っていることは分かるけど、それでも今は組み分けテストに集中したい。」
たしかに、今やるべきことに集中したいという姿勢も正しいのかもしれません。
私が娘の立場なら、やっぱり目前のテストに向けて全力を尽くしたいと思うでしょう。
今回は娘の意志を尊重しました
子どもが自分で「こうしたい」と言えることは、本当にすごいことです。
だから今回私は、娘の意志を尊重することに決めました。
言い合っている時間があるなら、そのぶん1問でも多く問題を解いてほしい。
母親として少しモヤっとする部分もありましたが、
大切なのは、子どもが前向きに努力を続けられる環境を整えることだと感じたからです。
これからは「小さな目標」より「大きな目標」を意識させる
今後は、「テストで点を取ること」が最終目的ではなく、
“志望校合格”というゴールを常に見据えた学習に導けるよう、声掛けを続けていきたいと思います。
「その勉強、志望校に繋がってるかな?」
「この単元、受験に出るから覚えておきたいね。」
そんな風に、“先”を見せるサポートをしていくつもりです。
おわりに
中学受験は、親も子も「今だけを見るか、先を見据えるか」で悩む連続。
でも、目標を共有していることが何よりの支えになります。
今は娘の意思を尊重しつつ、未来を一緒に描いていけるサポート役でありたい──
そう強く思った1日でした。
コメント